
2022年10月4日
やすり掛けについて(その2)
やすりかけについての続きを書いてきます。今回は電動やすりです。導入すると作業効率が格段に上がり、疲労度が格段に下がります。
GSIクレオス(Gツール GT07 Mr.ポリッシャーPRO)
この電動やすりは最初に買ったものです。とても強力で精度が高いので細かいところをやするのに使用していました。頭部分の丸いところに両面テープで耐水ペーパを張り付けるものです。電源は単3電池2本で稼働します。



長所
とても強力で精度が高いので、細かいところの作業に適しています。ガンプラのHGとかには特におすすめです。シートの耐水ペーパーを丸く切って張り付けることもできるのですが、専用の耐水ペーパーが市販されていて、 #400 #600 #800 #1000 ペーパーがありあらかじめ丸くカットされた形で用意されています。こちらはスポンジクッションもついているので便利です。(写真の白い部分がスポンジ部分)耐水ペーパーが左右に回転して表面を削っていくので細かい部品のエッジ部分に有効です。
短所
乾電池式なのですぐにへたってしまいます。単3アルカリ電池2本を入れて使うのですが、電池を入れて直後は気持ちよく削れるのですが、20分も使っているとだんだんと勢いがなくなっていきます。そのため当初は頻繁に電池を入れ変えて使用していました。コストがかかるので、充電式の電池に変えて使用していました。エネループに変えて使っていたのですが、エネループの場合は1.2Vと電圧が低く回転に勢いを感じられないため、こまめに充電した電地を頻繁に入れ替えるという方法に戻ってしまい結局効率が悪くなってしまいました。
プロクソン(PROXXON) ペンサンダー
この電動やすりはGSIクレオスと違い左右に振れて表面を研磨していく機構です。そのため表面処理等広い面積で威力を発揮します。家庭用コンセント(100V)からの電源供給となるので、電池の入れ替えの手間がかかりません。体力さえあればほぼ無限に作業が進められます。
長所
耐水ペーパを左右に動かして削る機構なのでガンプラのHGの足の部分など構造が簡単な表面処理にはとても適しています。手で表面処理をするのとは比べ物にならないくらい作業効率が上がります。(疲れないですし。)ただ、勢いが激しいためすごい勢いで削れてしまいます。モーターの回転数を抑制するためにコントローラを入れて回転数を落として使います。(コントローラは別売りです。)丸みを帯びた面の処理は、スポンジやすりを使用することで対応可能となるので、お値段は張りますがぜひとも揃えておきたいアイテムとなります。



アタッチメント部分にスポンジやすりを張り付けると表面処理が楽になります。
短所
左右に振れて表面を削るために細かいところの作業には向きません。アタッチメントが大きいのとヘッドのふり幅を調整できないので、あくまでも広い面の表面処理に向くものと思われます。
ブブラウン オーラルB
電動やすりではないのですが、乾電池式やすりの電源問題を解消するものとして、この電動歯ブラシを導入しました。家庭用コンセント(100V)からの充電式です。
加工
そのままでは使え ないので若干の加工が必要となります。GSIクレオスのGツールと同じくヘッドが左右に回転するものです。このヘッドのブラシ部分を切ってしまいます。切った部分を平にするためにUVレジンを流し込んで耐水ペーパーを張り付ける台座部分を作成します。


長所
充電式の電動歯ブラシなのでヘビーユーズに耐えるように設計されているためか、こちらの方はGSIクレオスのGツールの時に感じた電源のへたりを感じずに使用することができます。
やすりの使いわけ
表面処理
表面の凸凹を均す等の処理についてはペンサンダーを使用しています。合わせ目に盛ったパテなどを削る場合はブラウンを使用しています。なおペンサンダーには、スリーエムのスポンジやすりをハサミで切って張り付けて使用しています。丸みを帯びた面などを普通の耐水ペーパーでやするとガタガタになったりするのでスポンジやすりはおすすめです。
ピンポイント
合わせ目消しで持ったパテを削る時にはブラウンを使っています。ペンサンダーはヘッドの稼働範囲が広くなるので狙ったところではないところが削れてしまうことがあります。ブラウンで洗い番手から削り始めて、パテ盛り部分が他の部分となじんできたらペンサンダーで全体を均していきます。 今回はここまでとします。下に 「やすり掛けについて(その1)」のリンクを張っておきます。